Photoshopの「ニューラルフィルター」の効果(2/2)

Photoshopの「ニューラルフィルター」の効果(2/2)

それでは、「ニューラルフィルター」の効果の続きを見ていきたいと思います。

目次

調和

今回は、「人物画像」と「背景画像」の2つを利用していきますが、今回も「Adobe Firefly」を利用して下図の画像を生成しました。

この2つの画像を「Photoshop」に配置して「人物画像」には「レイヤーマスク」を作成しておき、下図のように選択します。

「ニューラルフィルター」は下記のように設定します。

何も設定をしなくても「調和」するように自動で設定をしてくれますが、

  • 強さ
  • シアン
  • マゼンタ
  • イエロー
  • 彩度
  • 明るさ

などを手動で設定することもできます。

出力結果を見てみると、

のようになります。

背景画像に合わせて人物が少し暗くなるように調整されています。

カラーの適用

今回「Adobe Firefly」で生成した画像は、

のような風景になります。

設定方法は、

のようになります。

  • 輝度
  • カラーの強さ
  • 彩度
  • 色相
  • 明るさ

などを設定することもできます。

出力をしてみると、

のようになりました。

「青っぽい画像」を選択したため、「青のフィルター」がかかったような出力になりました。

カラー化

「白黒の画像」などをカラーにすることができる機能が「カラー化」です。

今回作成した「Adobe Firefly」の生成画像は、

になります。

設定方法は、

のようになります。

  • 画像を自動でカラー化
  • プロファイル
  • 彩度
  • シアン/赤
  • マゼンタ/グリーン
  • 黄/青
  • カラーノイズの軽減
  • ノイズの軽減

などさまざまなパラメーターがあります。

お好みで調整をしてみてください。

今回は、この設定のまま出力してみました。

かなりきれいな着色になっていますね。

スーパーズーム

「スーパーズーム」は、サイズが「小さい画像」をリサイズして拡大したときの画像を補正してくれます。

今回利用した画像(Adobe Firefly)は、

のような「200px」の画像です、

これを5倍サイズ(1000px)に拡大してみたいと思います。

画像は200pxですが、「カンバスサイズ」は「1000px」をあらかじめ確保しておきます。

設定方法は、

この設定で出力をすると、

のようになります。

ただ画像を拡大しただけだと、

のようにノイズが出てしまいます。

「スーパーズーム」を利用することで、画像を拡大しても「ノイズの少ないきれいな画像」を作成することができます。

深度ぼかし

「写真の焦点」を指定して「周辺」をぼかすことができる機能が「深度ぼかし」です。

今回利用した画像(Adobe Firefly)は、

のようになります。

設定方法は、

「被写体にフォーカス」のチェックを外すと自分で焦点位置を指定することもできます。

他にも、

  • ぼかしの強さ
  • かすみ
  • 温度
  • 色かぶり補正
  • 彩度
  • 明るさ
  • 粒子

などさまざまな設定ができます。

何も設定を触らずそのまま出力してみると、

のようになります。

背景全体に「ぼかし」が入っていますね。

JPEGのノイズ削除

JPEGにあるノイズを削除できる機能ですが、今回は、「ノイズを付加した画像」を用意しました。

拡大しないとわかりづらいですが、ノイズを加えています。

設定方法は、

設定は「ノイズ削除」の強度のみが設定できます。

このまま出力した際の比較図は下図のようになります。

「口元」のノイズの軽減具合がわかりやすいですね。

写真を復元

「ニューラルフィルター」の「写真を復元」は、「古い写真」をきれいに補正してくれる機能です。

今回は下図(Adobe Firefly)を利用して試していきたいと思います。

設定方法は、

になります。

  • 写真の強調
  • スクラッチの軽減
  • ノイズの軽減
  • カラーノイズの軽減
  • ハーフトーンのノイズの軽減
  • JPEGのノイズの軽減

などが設定できます。

いろいろ設定を試してみた結果、今回は上図の設定で出力をしてみました。

傷のようなものはほとんどなくなりましたね。

おわりに

ここまで2編にわたって「ニューラルフィルター」を試していきましたが、いろいろ試しながら「「ニューラルフィルターの機能の設定」に慣れておくと、必要な時にスムーズに利用できる気がしました。

今回利用した画像は全て「Adobe Firefly」で生成したものを利用していきましたが、「画像生成」も「画像補正」も全てAIで行うというスタイルが今後も普及していくのかもしれません。

「ベータ版の機能」もあり、今後もあらたな「ニューラルフィルター」の機能が増えたらまた試していきたいと思います。

この記事を書いた人

システム開発会社のWEBデザイン部で「デザイン&サイト構築」を担当しています。

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