期待以上の画像がたくさん!「生成AI技術」で「アイソメトリックデザイン」を作ってみる

近年「AI」を利用した「イラスト生成」について「SNS」や「ニュース」で見かける機会が増えてきました。

今回は「アイソメトリックデザイン」と呼ばれる「3Dのように見える2Dデザイン」を「画像生成AI」で作れないか試していきたいと思います。

目次

利用する「生成AI」を考える

さまざまな「画像生成AI」があり、出力されるイラストも「生成AI」によってさまざまなものがあります。

有名な「画像生成AI」には、

  • Stable Diffusion
  • DALL-E
  • Adobe Firefly
  • Canva
  • Midjourney

などがあります。

今回は「商用利用」も可能な「Adobe Firefly」を利用して、「アイソメトリックデザイン」の生成に取り組んでみたいと思います。

ちなみに今回生成した画像は「Adobe Firefly」の設定は何も変更していません。

「Adobe FireFly」を使ってみる

「Adobe Firefly」の使い方を学びながらさまざまな「アイソメトリック画像」を生成してみました。

「未来の街」の「アイソメトリックデザイン」

「Adobe Firefly」でプロンプトに、

「未来の街」がテーマの「アイソメトリックデザイン」

と入力してみました。

すると、

のような画像を生成してくれました。

「建物」の形状が「未来的なデザイン」となっていますね。

提示したテーマを反映して「アイソメトリック画像」を作成してくれているのがわかります。

次は、

「現代の街」がテーマの「アイソメトリックデザイン」

をプロンプトに入力してみました。

先ほどの「アイソメトリック画像」より「現代的な画像」が生成されました。

背景が少し「暗めのグラデーション」が付いているのが気になったので、

「現代の街」がテーマの「背景が白いアイソメトリックデザイン」

と入力してみました。

背景が白っぽくなっていますね。

よく見ると不自然な部分もありますが、概ねプロンプトに入力した内容の「アイソメトリック画像」を出力してくれました。

「1ROOM」の「アイソメトリックデザイン」

次に「1ROOM」の「アイソメトリックデザイン」を生成してみました。

「Adobe Firefly」に指定したプロンプトは、

「1ROOM」がテーマの「背景が白いアイソメトリックデザイン」

のように入力しました。

いい感じの「1ROOM」の「アイソメトリック画像」が生成されています。

しかし、背景が「薄いグレー」になっているのが気になりました。

「1ROOM」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

のように入力をしてもあまり変わらず、言葉の意味を「なんとなく」理解はしてくれていますが、「厳密」には解釈してもらうのは難しいようです。

出力された「1ROOM」部分の「アイソメトリック画像」は思っていたのと同じものが生成できていたので、完成度は高いと感じました。

自分で「アイソメトリックイラスト」を作成する際に「レイアウト」や「サイズ感」など、「参考にできるポイント」もたくさんあります。

「ベルトコンベアがある工場の内部」の「アイソメトリックデザイン」

内容が複雑になりそうな「ベルトコンベアがある工場の内部」をテーマに生成してみました。

「ベルトコンベアがある工場の内部」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

のようにプロンプトを入力してみました。

もう少し曖昧な描画になるのかなと思っていたのですが、かなり精細に出力してくれているのがわかります。

ただ、「人」が全くいないので寂しい気もしますね。

さらに

「人が働いているベルトコンベアがある工場の内部」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

とプロンプトを入力してみました。

プロンプトがだいぶ長くなってしまいましたが、きちんと「工場の内の人」も描画してくれています。

「船と街」の「アイソメトリックデザイン」

「港町」をイメージした「船と街」をテーマに下記のプロンプトを入力してみました。

「船と港」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

生成された画像は・・・

かなり良い感じじゃないでしょうか。

港は建物がぽつぽつあるくらいですが、「船」の描画は参考になる部分も多いですね。

クレーンも描いてくれるとは思っていませんでした。

「山と街並み」の「アイソメトリックデザイン」

次は「山」と「街並み」を同時に生成できるか試してみたいと思います。

プロンプトは、

「山と街並み」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

と入力してみました。

「街並み」というか「山のふもとにある建物」といった感じです。

一部、「山と一体化したような建物」もありますね。

「期待していた画像」とは異なりましたが、「どういう画像を生成してくれるのか」がわかってきました。

「遊園地」の「アイソメトリックデザイン」

「遊園地」の画像を生成してもらいたいので、プロンプトは、

「遊園地」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

のように入力しました。

「メリーゴーランド」と「観覧車」が生成されていますね。

「ジェットコースター」も描画したいのでさらにプロンプトを追加してみました。

「ジェットコースターのある遊園地」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

どうなるでしょうか・・・

う~ん。

ジェットコースターらしきものが描かれましたが、描画されたのはジェットコースターの一部分のみという感じでした。

さらに

「ジェットコースターしかない遊園地」がテーマの「背景が真っ白なアイソメトリックデザイン」

とプロンプトを入力してみました。

「ジェットコースターらしきライン」が並んでいますが、まだ「ジェットコースターとは何なのか?」をAIが理解しきれていないのかもしれません。

「ジェットコースターしかない遊園地」と指定しても、まだ「観覧車の名残」のようなものも描画されていて、今後AIが進化して改善されていくことを望みたいと思います。

「アイソメトリックデザイン」の「AI生成」のまとめ

「精度の良い画像」や「あいまいな画像」もありましたが、「Adobe Firefly」の使い方を学ぶのも画像を生成するのも楽しい体験でした。

初期設定でこれだけのクォリティの画像を生成してくれるので、設定を煮詰めていくとさらに「自分の理想に近い画像」を生成することもできるのかもしれません。

「アイソメトリックデザインを作りたいけどアイデアが思い浮かばない」という時は、「新しい着想」を得ることができるため、大変有用だと感じました。

この記事を書いた人

システム開発会社のWEBデザイン部で「デザイン&サイト構築」を担当しています。

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